愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく


麗華自身、俺がこのサークルを運営側にいることを毛嫌いしているが、俺は勝ち続けているこの世界が割と好きだった。

そんなサークルの話に、麗華が頷くはずもない。必然的に彼女も首を振った。

遼は、断られるなど微塵にも思っていなかったようで、ショックを受けている。

『残念だよ』

少しも残念に思っていない。なんなら、断られてホッとしている俺は、遼と彼女の背後に立ち、遼の肩を抱く。

『たまにある飲み会ぐらいは、参加してくれるだろう?遼からもお願いしろよ』

麗華はどうでもいいが、彼女を誘えば、つまらない飲み会も楽しくなるかもしれないと思い、遼を促したのだが…

『西園寺さん、声をかけてもいいか?』

どうやら、遼は、彼女がいながら麗華を狙っていると俺の感が働いた。

困惑顔で俺に視線を投げる麗華に、今は頷いておけと顎で促す。

気をよくした遼は、『ありがとう』と微笑んでいて、隣にいる彼女を気にもしていない。

可哀想に…
やはり君は本命じゃないようだ。

そうとわかった途端、なぜか心がウキウキとしている。

鞄に忍ばせていた箱を取り出して、皆の隙を見て、椅子の背にかけてある鞄の中にプレゼントを入れた。