21歳になる誕生日も、またやってきたのかと吐き吐きしつつ、祝われる。
そう思っていた。
小鳥遊 遼。
これまで同年代では、遼に勉強もスポーツも勝てる奴などいなく、何をしても1番だった男が俺の出現により、2番手に降格した。
1つ違いだが、表面上ではお互い友人のふりをしながらつるんでいる。
その遼が、初めて女を連れてきた。
目がくりっとしていて小さな口、背もそれほど高くないのにスタイルは良く、男受けする顔。
要は、女達から嫌われるような可愛らしい美人顔という感じだろう。
相澤 菜穂と、初めての出会いだった。
この時はまだ、遼の連れてきた女に興味は無かった。
だが、浮かない表情で黙って遼の隣にいる。
来たくなかったのなら、さっさと帰ればいいだろうと、吐き吐きしていた俺は、彼女に八つ当たっていた。
『遼、お前の連れ、俺の誕生日にきたくなかったんじゃないか』
『そんなことないよな⁈』
『…うん』
頷きながらも、浮かない表情は変わらない。
『本当か?』
浮かない表情の裏に何かあるのでは、勘ぐってしまう。
『実は私も今日が誕生日で、まさか自分の誕生日に同じ誕生日の人のお祝いにくるなんて思ってなくて、気に障ってしまったなら、すみません』



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