愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく

俺の生まれた桐谷家は、家具職人をしていた曽祖父から始まった。

父は、職人よりもお金儲けがうまく、祖父の小さな家具店の経営に携わりだし、俺が生まれる頃には、株式会社【KZ】として、徐々に知名度が上がっていき、今では、大手の家具メーカーとしての知名度が高い。

中学に上がる歳になると、エスカレーター式の中高大の学校へ入学させられた。

格式高い家で生まれた彼らは、プライドだけは高く、表面に出さないが、俺のことは気に食わないようで、成り上がりの桐谷と言われていたようだ。

俺より上に立ちたい奴らは、何かと対抗してくるが、勉強でもスポーツでも俺に勝てる同年代の奴などいなく、俺の天下となっていく。

影で成り上がりのくせにとバカにしながら、金魚の糞のように俺についてきて、うまい汁を吸うときだけ持ち上げてくる連中。

利用するなら、こちらも利用してやると、友人の仮面を被り、いずれ桐谷の家に利益をもたすだろう連中と繋がりを作る為だけに一緒にいた。

大学生になり、俺の誕生日を祝うという名目で開かれるパーティー。

酒盛りし、誰かを餌食にして、ふざけた遊びをする連中に、面白くもないのに、一緒に笑い、潰れるまで飲むだけのつまらない誕生日。