その日をきっかけに遼と会話する事が増えていく。口数は多くないが、階級意識の高い彼らとなかなか打ち解けることのできない私を見かねて、気を配ってくれる。
そんな遼に、次第に惹かれていくのは、必然だった。
嫉妬する女性陣から嫌われ、影で可愛い嫌がらせもあったが、私の高校生活は、告白する勇気もなく終えた。
エスカレーターで上がった大学は、とても広く、遼のいる経済経営学部は構内の中央部にあるのに対して、私がいる芸術学部は、中央部から1番遠い場所にあり、広い構内では、偶然でも会うことは難しく、何度か遠くから遼のいるらしい集団を見かけたことがあるくらいだった。
大学生になり、2年目の冬。20歳の成人式とは別に、学生らの為にホテルの大広間を貸切、お祝いパーティーが開催される。
名家の御曹司、ご令嬢が集まる大学だからか、やることが派手だった。
御曹司、令嬢達が着飾って賑わう会場では、一際目立つ集団があり、遼の姿を見つけた。
近寄ることが難しく、遠巻きに見ているだけで
寂しさを感じたが、同じ学部で仲良くなった友人、姉妹校から入学してきた西園寺 麗華と話が弾んでいく。
遼がこちらに気がついて、友人達の輪から外れて近寄ってきた。



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