隣の王子



緊張が解けないでいたから声に朧げさが出て



しまった。



「ん?造山帯を知ってるの?」



迂闊に話しかけるから今度私が答えにくい質問が彼か



ら返ってきた。



「造山帯……聞き慣れないですね〜〜……」



と、初対面の減点表示化されかねない。



二の足を踏む。



「あっそ。それより森山──」



森山??私の名前のことを言ってるんだろうか??



こっちを見ながら呼称してくるから紛れもなく私自身



だ。