隣の王子


「別に揶揄ってなんかないよ?服屋に誘っただけ


だし、……道案内だけ付き合ってもらったけど」



キャッと教室の隅で劈く声。



「俺が陽キャで森山が陰キャだからって



辻褄合わなくね?俺は素直に



好きだと思ったし」




教室の角四角からヒューヒューと揶揄いの野次が




飛ぶ。




「本気で私のこと……好きなんですか?」



「あぁ。好きだよ?」




「どの辺が好きだと思いましたか……?」



「ファーストインプレッション」



葛城が言うならこちらも乗り気でいかなければ



ならない。



「私も……入学前から好きでした。でも今は……違う




子の方がいいんじゃないかって思ってます……」