庭でサルビアが笑ってる




 ──チリン。


 ……音が聞こえる。なんの音だろう?


 ──チリン、チリン。


 自転車のベル?


 鈴の音?


 違う、これは──



「……風鈴?」



 目を開けると、軒先にぶらさがってる風鈴が見えた。


 ……軒先?


 思わずとび起きて、辺りを見回した。



「……どこ? ここ……」



 私は布団に寝かされていた。


 部屋は畳が敷かれた和室だったけど、ドラマでしか見たことのない古さで混乱する。


 なんというか……全体的に茶色い感じでおばあちゃんちみたいな……?


 そうだ! おばあちゃん!



「うっ……!」



 立ちあがろうとしたけど、とたんに目の前がクラクラして座りこんでしまった。


 それでもこの状況はなんなのか考えないと……。


 えっと、おばあちゃんちの倉庫を掃除してたら急に眠くなって……それから……それから?