庭でサルビアが笑ってる




「るつちゃん……?」



 さっきとは反対にすごく落ちこんでる。



「どうしたの?」


「お父さんが……」



 るつちゃんはそれきり黙ってしまい、私に手紙だけを見せてくれた。


 縦書きの、おばあちゃんみたいな綺麗な字。


 言い回しも難しい。



「事故で……入院して、目を覚さない?」



 時間をかけて理解した内容は、とんでもないものだった。


 さっきのるつちゃんの、「お父さん」を合わせて考えると……。



「お父さんが意識不明で入院したんだね?」



 るつちゃんはなにも言わないままうなずいた。


 私はたまらず、るつちゃんの手をにぎり顔をのぞき込んだ。



「病院に行こう!」



 パジャマとかタオルとか、色々と必要なものが絶対に出てくる。


 なにがどれだけ必要になるかわからないけど、とにかくお医者さんに話を聞かないと。



「難しいわ。すごく遠い街にいるの」