庭でサルビアが笑ってる




「そう、どうすればいいのかわからなくて……」



 結局、話はそこに戻ってきてしまう。


 るつちゃんも「それは困ったわねぇ」と頬に手をあててしまった。



 ──トントン!



 誰かが硬いものを叩く音が聞こえてくる。



「郵便でーす!」



 続けて男の人のよく通る声が響いた。



「ちょっと待ってて、お水も飲めそうなら飲んでね?」



 るつちゃんはそう言うと、どこかいそいそとした調子でまた部屋をあとにした。


 残された私は、お盆にのせられたグラスをそっと手にとる。ほどよく冷たい。


 ゆっくりと口をつけて、少しだけ飲んでみた。


 ……ちゃんとした水だ。


 なんというか、すごいリアルな夢だなぁ。


 そんなことを考えながら半分くらい飲み干したタイミングで、るつちゃんが戻ってきた。


 その手には封筒と手紙がにぎられている。


 顔は……うつむいてわからない。