今日は社員旅行後の始めての出勤だ。
部長にも結奈ちゃんにもお礼をしないと。
でも、なんだか二人に会うのが不安だった。
あの日の記憶が、鮮明に思い出されそうで。
とは言っても、仕事には行かなければならない。
いつも通り準備をして、悠真の作った朝食を食べる。
昨日の夜の悠真の言葉を、思い出す。
『この先、我らがどう生きていくのか。そのことを考える良いきっかけになったのではないか』
「どうした?」
「え?」
「ぼーっとしていると、遅刻するぞ」
「あ、うん」
「それから、我も仕事をしようと思う」
その言葉に、耳を疑った。
悠真が、現代の世の中で働く?
「千紘にばかり、負担をかけさせられぬ」
「負担だなんて思ってない。それに、悠真が今の時代で働くのはーー」
「無理だと言いたいのか?」
その声は静かだった。
でも、その瞳には、
悔しさのようなものが浮かんでいた。
今まで見たことのない表情だった。
でも、戸籍も、履歴もないのにどうやって……
時計を見ると、出発する時間を過ぎていた。
「やばっ」
慌てて立ち上がり、急いで靴を履く。
後ろには悠真が、何か言いたそうに立っている。
大体はわかっているけど。
「とにかく私は、反対だから」
私は悠真の返事も聞かず、
顔も見ないままドアを閉めた。
部長にも結奈ちゃんにもお礼をしないと。
でも、なんだか二人に会うのが不安だった。
あの日の記憶が、鮮明に思い出されそうで。
とは言っても、仕事には行かなければならない。
いつも通り準備をして、悠真の作った朝食を食べる。
昨日の夜の悠真の言葉を、思い出す。
『この先、我らがどう生きていくのか。そのことを考える良いきっかけになったのではないか』
「どうした?」
「え?」
「ぼーっとしていると、遅刻するぞ」
「あ、うん」
「それから、我も仕事をしようと思う」
その言葉に、耳を疑った。
悠真が、現代の世の中で働く?
「千紘にばかり、負担をかけさせられぬ」
「負担だなんて思ってない。それに、悠真が今の時代で働くのはーー」
「無理だと言いたいのか?」
その声は静かだった。
でも、その瞳には、
悔しさのようなものが浮かんでいた。
今まで見たことのない表情だった。
でも、戸籍も、履歴もないのにどうやって……
時計を見ると、出発する時間を過ぎていた。
「やばっ」
慌てて立ち上がり、急いで靴を履く。
後ろには悠真が、何か言いたそうに立っている。
大体はわかっているけど。
「とにかく私は、反対だから」
私は悠真の返事も聞かず、
顔も見ないままドアを閉めた。

