その後も、奈良の話を続けた。
そして私は、明日香の丘の上で起こった出来事を、
悠真に話すことにした。
「それでね、休憩中に丘の上に登ったの」
「丘?」
「そう。真ん中には大きな木が生えてて、
村全体を見渡せる素敵な場所だった」
「そうか。我はそんな丘は知らぬな」
「それでね……」
これは、話しても大丈夫なのだろうか。
何かが変わってしまうのも怖い。
でも、今までの夢の謎も解けるのかも知れない。
私は勇気を出して、話すことにした。
「丘の上で景色を見ている時、『姫様』って呼ばれた気がしたの」
私の言葉を聞いた悠真は、目を見開いていた。
驚いているような、恐怖を感じているような、
そんな表情。
「お主は……本当にそう呼ばれたのか?」
「うん……」
その後、悠真は俯くと、少しの間黙り込んだ。
気まずく、苦しい時間が流れる。
すると、悠真はいきなり立ち上がり、
私に手を差し出した。
「今日はもう、この話はやめよう」
その表情は、いつもの優しい悠真の笑顔だった。
「疲れているのに、質問責めにしてしまいすまなかったな。今日はゆっくり休め」
「明日は休みだから、まだ大丈夫」と、
言おうと思ったが、悠真はそれを望んでいない気がして、私は、黙って悠真の手をとった。
「しっかり休むんだぞ。おやすみ」
そう言うと悠真は私の返事を聞くこともなく、
さっさとソファに横になり、布団で顔を覆った。
何か悠真にも、思うことがあったのだろうか?
あんまり考えない方がいい気がする。
私も小さな声で「おやすみ」と言って、
ベットに入った。
疲れていたせいか、すぐに深い眠りについた。
その夜。
悠真は、眠ることはできなかった。
そして私は、明日香の丘の上で起こった出来事を、
悠真に話すことにした。
「それでね、休憩中に丘の上に登ったの」
「丘?」
「そう。真ん中には大きな木が生えてて、
村全体を見渡せる素敵な場所だった」
「そうか。我はそんな丘は知らぬな」
「それでね……」
これは、話しても大丈夫なのだろうか。
何かが変わってしまうのも怖い。
でも、今までの夢の謎も解けるのかも知れない。
私は勇気を出して、話すことにした。
「丘の上で景色を見ている時、『姫様』って呼ばれた気がしたの」
私の言葉を聞いた悠真は、目を見開いていた。
驚いているような、恐怖を感じているような、
そんな表情。
「お主は……本当にそう呼ばれたのか?」
「うん……」
その後、悠真は俯くと、少しの間黙り込んだ。
気まずく、苦しい時間が流れる。
すると、悠真はいきなり立ち上がり、
私に手を差し出した。
「今日はもう、この話はやめよう」
その表情は、いつもの優しい悠真の笑顔だった。
「疲れているのに、質問責めにしてしまいすまなかったな。今日はゆっくり休め」
「明日は休みだから、まだ大丈夫」と、
言おうと思ったが、悠真はそれを望んでいない気がして、私は、黙って悠真の手をとった。
「しっかり休むんだぞ。おやすみ」
そう言うと悠真は私の返事を聞くこともなく、
さっさとソファに横になり、布団で顔を覆った。
何か悠真にも、思うことがあったのだろうか?
あんまり考えない方がいい気がする。
私も小さな声で「おやすみ」と言って、
ベットに入った。
疲れていたせいか、すぐに深い眠りについた。
その夜。
悠真は、眠ることはできなかった。

