私が拾ったのは、千年前の皇子様でした

まあ、酔っ払っているから、
これも幻覚か夢か、そのどちらかだろう。

……そう信じたい。

だって、どう考えても非現実的すぎる。

私は、目の前の男をじっと見つめた。

それにしても、イケメンだ。

こんな整った顔、現実で存在するんだ……。

まあ、消える前に焼き付けておこう。

男は不思議そうに、こちらを見返している。

「はぁ……」

私は大きくため息をついた。

とりあえず、今日は寝よう。

男にはソファで寝てもらうことにしたのだが、
気づけば、もう静かな寝息を立てていた。

「はやっ」

あまりの寝つきの良さに驚く。

しかも寝顔まで綺麗とか、どういうことだ。

私は湧き上がる欲望を必死に抑えながら、
寝室へ向かった。

念のため、ドアの鍵は閉めておく。

……明日には、あの男が消えていると信じよう。