私が拾ったのは、千年前の皇子でした


私は本屋に着くと、
小学生向けのドリルのコーナーへ。

今の時代は、こんなにたくさんあるのか……

どれがいいのか分からない。

漢字だけじゃなくて、
ひらがな、
カタカナ。

もう、各学年ごと一冊ずつでいいか。

計六冊か……

あ、絵本とかもいいかな?

と、思い私が昔好きだった絵本を手に取った。

こうして、私は計7冊の本を買うことになった。

こんなに大量の本を、重そうに持っている人は、
きっと珍しいんだろう。

すごく、見られてる……

私は視線を多少は気にしつつ、
お会計をした。

大きな袋に全ての本を入れる。

「重っ……!」

私は思わず声を漏らした。

六冊のドリルに、
絵本が一冊。

紙の塊を舐めていた。

持ち手が指に食い込み、
だんだん手の色が変わっていく。

「あ、やばい」

私は慌てて袋を持ち直す。

「血が……血が止まってる……!」

このままでは、
手がもげるかもしれない。

私は青ざめながら、
急いで家へと向かった。