私が拾ったのは、千年前の皇子でした

「ごちそうさまでした」

二人で作ったご飯は、思った以上に
美味しかった。

二人というか、ほとんど悠真なんだけど……

「現代人として恥ずかしいっ」

私が両手で顔を覆い、
打ちのめされていた時だった。

「おい。我にこの文字を教えてくれぬか」

と、悠真がレシピ本を持ってきた。

そうか。

悠真の時代って、日本って言っても、
ひらがなも、カタカナも、
無かった時代なのか。

しかも、漢字も違うだろうし……

でも、私に教えられるだろうか?

「あ!いいこと考えた!」

私はそう言って、悠真に留守を任せて、
本屋へ向かった。