私が拾ったのは、千年前の皇子でした

とりあえず、テレビから悠真を引き剥がし、
ソファに座らせる。

「これは箱じゃない。テレビっていうの。これ以上テレビに張り付かないで」

私がそう言うと、なぜか悠真は寂しそうな顔をした。

いや、そんなにテレビ愛でるのが好きなのかよ。

そんなことを思いながら、適当に映画を探す。

誤解が生まれないよう、アクションやSF、
ホラーなどは避けよう。

まぁ、最近の恋愛映画とかにしてみるか。

リモコンを操作して、映画を見始める。

リモコンを操作して、
映画を再生する。

こうやって誰かと並んで映画を見るのは、
久しぶりだった。

前は――

元彼と同棲していた頃か。

ふと、そんなことを思い出す。

あの頃は、
休日に映画を見ながら、
何気ない時間を過ごしていた。

……結局、別れてしまったけれど。

私は小さく息を吐き、
気持ちを切り替えるように画面へ目を向けた。
映画に見入っていった。

気がつくと、私は、映画に見入っていた。