私が拾ったのは、千年前の皇子様でした

部屋へ入ると、そこには敷布団が二つ、
仲良く並んでいた。

「これは……」

悠真も少し戸惑っている。

こんなに広い部屋なのに、どうしてこんなに布団をくっつける必要があるんだろう。

「あの人たちは……」

思わずため息が漏れる。

その時、私の肩にそっと手が置かれた。

見ると、悠真が優しく笑っていた。

「良いではないか。我らは恋人ということになっているのだろう。このくらい当然だ」

「で、でも……」

「千紘が嫌なら、離して寝ても構わぬ」

その言葉に一瞬迷った。

でも私は小さく首を横に振る。

「いいよ。くっついて寝た方が、暖かいでしょ」

恥ずかしくなり、顔を背ける。

「……そうだな。」

悠真も静かに頷き、隣の布団へ入った。

部屋には静かな冬の夜だけが流れる。

「ねぇ、悠真」

「なんだ?」

「さっき話してた家族のこと……」

少し間を置いて続ける。

「もっと聞いてもいい?」

悠真は天井を見上げた。

「……ああ」

静かな声だった。

「千紘には、話しておくべきことだからな」

私は布団の中で、
悠真の方へ少しだけ体を向ける。