居間へ行くと、祖母と母が、
悠真に何か見せているようだった。
悠真も興味津々で見入っている。
「何してるの?」
そっと覗き込むと、そこには私の小さな時のアルバムが広げられていた。
「ちょっ、何してるのよ!」
慌ててアルバムを取り上げる。
しかし、その下にも何冊ものアルバムが広げられていた。
「昔は千紘も素直で可愛かったのよぉ」
「やめてよっ」
「千紘がですか?」
考えられないと言った表情で、
驚いている悠真の頭を叩く。
「あんなに可愛かったのになぁ……」
悠真は頭を抑えながら言った。
「なんか言った?」
悠真を睨みつける。
「いえ、なんでもありません」
そんな私たちを見て、母と祖母は嬉しそうに笑った。
「まるで夫婦みたいだね」
「ほんとに」
その言葉に顔が熱くなる。
「千紘、照れてるの?」
「照れてないって!」
母は楽しそうに私をからかってくる。
「悠真くんは写真とかないの?」
祖母の言葉に、一瞬悠真が固まる。
悠真は古代人だ。
写真なんてあるはずもない。
「ご家族はどんな方なの?早くお会いしてみたいわ」
心配になり悠真を見る。
悠真はうつむいたまま何も言わない。
「悠真くん?」
「悠真はーー」
私が庇おうとした時だった。
悠真は顔をあげ、にっこりと笑った。
「父は僕が幼い頃に亡くなりました。母の顔も、ほとんど覚えていません。兄弟もいましたが、仲は良くありませんでした。僕が唯一、心を許せたのは妹だけでした。」
私は息をのむ。
「でも、その妹も……亡くなってしまいました。」
悠真は笑っている。
それなのに、その笑顔はどこか寂しかった。
「そんな……」
母は言葉を失う。
祖母も胸の前で手を合わせていた。
少しの沈黙が流れる。
やがて悠真は、私の方を見た。
優しく、穏やかに笑う。
「そんな僕を支えてくれたのが、千紘でした。」
「悠真……」
「千紘は、僕にたくさんの幸せをくれました。
笑うことも。誰かと食卓を囲む温かさも。帰る場所がある安心も。」
一つ一つ、噛みしめるように言葉を紡ぐ。
「だから今度は……」
悠真は少し照れくさそうに笑った。
「今度は僕が、千紘を幸せにしたいんです。それが、僕の一番の願いです」
それを聞いた、母と祖母は涙を流していた。
私も、溢れそうになる涙を必死に堪えた。
その後、アルバムを片付けた母と祖母は静かに、自分たちの部屋へ戻って行った。
「私たちも寝よっか」
「うむ」
そう言って、私たちも寝る部屋に向かった。
悠真に何か見せているようだった。
悠真も興味津々で見入っている。
「何してるの?」
そっと覗き込むと、そこには私の小さな時のアルバムが広げられていた。
「ちょっ、何してるのよ!」
慌ててアルバムを取り上げる。
しかし、その下にも何冊ものアルバムが広げられていた。
「昔は千紘も素直で可愛かったのよぉ」
「やめてよっ」
「千紘がですか?」
考えられないと言った表情で、
驚いている悠真の頭を叩く。
「あんなに可愛かったのになぁ……」
悠真は頭を抑えながら言った。
「なんか言った?」
悠真を睨みつける。
「いえ、なんでもありません」
そんな私たちを見て、母と祖母は嬉しそうに笑った。
「まるで夫婦みたいだね」
「ほんとに」
その言葉に顔が熱くなる。
「千紘、照れてるの?」
「照れてないって!」
母は楽しそうに私をからかってくる。
「悠真くんは写真とかないの?」
祖母の言葉に、一瞬悠真が固まる。
悠真は古代人だ。
写真なんてあるはずもない。
「ご家族はどんな方なの?早くお会いしてみたいわ」
心配になり悠真を見る。
悠真はうつむいたまま何も言わない。
「悠真くん?」
「悠真はーー」
私が庇おうとした時だった。
悠真は顔をあげ、にっこりと笑った。
「父は僕が幼い頃に亡くなりました。母の顔も、ほとんど覚えていません。兄弟もいましたが、仲は良くありませんでした。僕が唯一、心を許せたのは妹だけでした。」
私は息をのむ。
「でも、その妹も……亡くなってしまいました。」
悠真は笑っている。
それなのに、その笑顔はどこか寂しかった。
「そんな……」
母は言葉を失う。
祖母も胸の前で手を合わせていた。
少しの沈黙が流れる。
やがて悠真は、私の方を見た。
優しく、穏やかに笑う。
「そんな僕を支えてくれたのが、千紘でした。」
「悠真……」
「千紘は、僕にたくさんの幸せをくれました。
笑うことも。誰かと食卓を囲む温かさも。帰る場所がある安心も。」
一つ一つ、噛みしめるように言葉を紡ぐ。
「だから今度は……」
悠真は少し照れくさそうに笑った。
「今度は僕が、千紘を幸せにしたいんです。それが、僕の一番の願いです」
それを聞いた、母と祖母は涙を流していた。
私も、溢れそうになる涙を必死に堪えた。
その後、アルバムを片付けた母と祖母は静かに、自分たちの部屋へ戻って行った。
「私たちも寝よっか」
「うむ」
そう言って、私たちも寝る部屋に向かった。

