私が拾ったのは、千年前の皇子様でした

「千紘!」

悠真は慌てて私の体を支える。

「千紘!しっかりするのだ!」

返事はない。

頬に触れると、
涙だけが静かに流れ続けていた。

「一体、何が起きている……」

悠真は混乱しながらも、
気を失った千紘をそっと抱き寄せた。

その首元で、
勾玉のネックレスが小さく揺れていた。