偽りの恋


「絢斗だから──絢斗って呼んでくれ、



声を渋ってもいい。初めは大体そうだ。うん。



慣れてきたら呼んでくれ」




俺の完璧な采配。彼女が大事そうに持ってる袋に目がいった。



「絢斗さん、この道すごく渋滞してます。サービスエリアで一旦お茶しますか──?」



「そうなのか、お茶はまだ早い。まだ、まだ……だ。



立花。この袋のなか何が入ってるかだけみていいか?」



頷く立花。その中にあったのは──



「やりたいことリスト?」



紙屑を伸ばし視線を立花に向けては紙に



ちょくちょく目線を落とす。



立花の叶えてあげたい夢までもう少し。の場所だった。



「緑ヶ丘に寄れないか──?そこでしたいことがある」



「いいっすけど──混んでますね──」



渋滞が解消されてから、



「緑ヶ丘っすね!場所は──」



「⚪︎△×◽︎──」



異世界とみえただろうか、少女の目には。



ダーツマシンにビリヤード、ボウリング場。



目を板にする少女。「やりたいことリストに書いてあったろ?」



と頬にキスを掠められ、立花の顔は紅潮した──。