I'm home.

「本当に入るの?」「殺人事件からもう10年だろ?平気さ」彼と付き合って1ヶ月。お互いドキドキすればもっと近づけると思って廃墟に来た。空気感、匂い、何もかもが神経を逆撫でする。「ね、帰りましょう?」「もう少し。ほら、ニュースで見た血痕」むせかえる血の匂い。母の悲鳴。古い記憶が全身を支配する。「帰ろうか?」と彼がのぞき込む。「平気。その先は床が腐ってるわよ」「もう、帰ろう・・・」「帰ってきたのよ、私」