トップアイドルは白衣の天使に恋をする-Rebirth-

その瞬間

部屋の空気が凍りついた

蒼依の顔色が変わる

優朔が眉を寄せる

俺も息を呑んだ

その言葉だけは

聞きたくなかった

「奏」

低い声

優朔だった

いつも冷静な優朔が珍しく怒っていた

「それ以上言うな」

「でも!!」

「言うな」

鋭い声

奏が固まる

優朔は真っ直ぐ奏を見る

「俺たちはお前を切り捨てるためにここにいるんじゃない」

「……」

「死ねば解決するなんて二度と言うな」

静かなのに圧倒される声だった

奏の目からまた涙が溢れる

そして

子供みたいに泣き始めた

ずっと

ずっと

一人で抱え込んでいたものが

限界を超えて溢れ出したみたいに

俺はその姿を見ながら拳を握る

絶対に終わらせない

黒騎士も

奏も

こんなところで

終わらせるわけにはいかない