トップアイドルは白衣の天使に恋をする-Rebirth-

あの日。

俺の運命を大きく狂わせたあの夜の記憶は、今も脳裏に焼き付いて離れない

記憶の底へ葬り去りたくても、決して消えてはくれないのだ

それどころか——

静まり返った部屋のなかで、俺は何度も、何度も、あの瞬間の映像を呪いのように巻き戻してしまう

もしも、あの時。俺が別の道を選んでいたら

もしも、あのまま。躊躇わずに真っ直ぐ家へと帰っていたら

そんな、今さら何の意味も持たない“もしも”の仮定ばかりが、出口のない迷路のように頭の中をぐるぐると回り続けている

胸の奥を重く支配する焦燥感を逃がすように、俺は深く、ゆっくりと熱い息を吐き出した

そして、重い檻をこじ開けるようにして、静かに口を開く