トップアイドルは白衣の天使に恋をする-Rebirth-

 優朔が地方ロケに旅立ってから、2週間が過ぎた

電波が繋がりにくい場所だとあらかじめ分かっていたはずなのに

分かっているはずなのに、スマートフォンの画面が暗いままなことに、どうしても心が沈んでしまう

トーク画面を何度開いても最後に残っているのは出発の日の私のメッセージだけ

既読すらつかない画面を見つめていると不意に強烈な寂しさが押し寄せて、胸がきゅっと締め付けられた

だめだめしっかりしなきゃ

優朔だって今、一生懸命頑張ってるんだから

小さく首を振って、自分に喝を入れる

家で一人でいるとどうしてもスマホばかり気にしてしまうから、私はとにかく仕事に没頭することにした

ありがたいことに、ERは今日も息をつく暇もないほどの忙しさだった

次々と運び込まれる患者さんの対応、医師のサポート、鳴り響くホットコール

目の前の命を救うために必死に身体を動かしている時間だけは、募る寂しさを少しだけ忘れることができた

看護師としての使命感に救われながら、私は毎日をがむしゃらに駆け抜けた