目が覚めた時
カーテンの隙間から柔らかな朝日が差し込んでいた
ぼんやりと天井を見つめる
……あぁ
優朔の家だ
そう思った瞬間ふわりと安心感が胸に広がる
隣を見ると優朔はまだ眠っていた
穏やかな寝顔
テレビで見せるクールな表情も、ライブ中の色気も、今はどこにもない
ただ静かに眠る一人の男性だった
長い睫毛
整った横顔
思わず見入ってしまう
すると優朔がゆっくり目を開けた
「……おはよう」
少し掠れた声
寝起きの優朔は反則だと思う
私は小さく笑う
「おはよう」
優朔はまだ眠そうなまま
そっと私の髪に触れた
「今日休みだよね」
「うん」
「僕もオフだからさ」
そう言って少し考える
そして
ふっと笑った
「デートしようか」
その言葉が、まだ覚めきらない頭にじんわりと染み込んでいく
デート
彼と、外で
嬉しさよりも先に、心臓がトクンと大きく跳ねて、同時にいつもの焦りが顔を出した
「えっ、でも……大丈夫なの?」
「優朔…外に出たらすぐバレちゃうんじゃ……」
私が慌てて身を起こそうとすると、髪に触れていた彼の大きな手が、今度は私の頬にそっと移動した
引き止められるように見つめられて、動きが止まる
「大丈夫ずっと行きたいって言ってた場所、あるんだよね」
「え……?」
「この前、雑誌で見つけたって教えてくれたでしょ
静かで、ゆっくりできるところ」
優朔はベッドから体を起こすと、少し目にかかった前髪を無造作に掻き上げた
その仕草だけで、映画のワンシーンのようで眩しい
彼が言っているのは、私が何気なく
「ここ、行ってみたいな」と呟いた、少し郊外にある美術館のことだった
「覚えてて、くれたんだ……」
「当たり前でしょ梓との約束だし
あそこなら変装していけば、きっとゆっくり回れるよ」
優朔はベッドから抜け出すと、振り返って私に悪戯っぽい笑みを向けた
「じゃあ、準備しようか
僕の『白衣の天使』を、今日は僕だけのものにするためにね」
そのセリフに、今度こそ顔がカッと熱くなる
いつも病院で真面目に働いている私をからかうような、だけど特別に愛おしんでくれる彼の言葉
私は布団を鼻まで引き上げて、小さく「うん」と頷くのが精一杯だった
カーテンの隙間から柔らかな朝日が差し込んでいた
ぼんやりと天井を見つめる
……あぁ
優朔の家だ
そう思った瞬間ふわりと安心感が胸に広がる
隣を見ると優朔はまだ眠っていた
穏やかな寝顔
テレビで見せるクールな表情も、ライブ中の色気も、今はどこにもない
ただ静かに眠る一人の男性だった
長い睫毛
整った横顔
思わず見入ってしまう
すると優朔がゆっくり目を開けた
「……おはよう」
少し掠れた声
寝起きの優朔は反則だと思う
私は小さく笑う
「おはよう」
優朔はまだ眠そうなまま
そっと私の髪に触れた
「今日休みだよね」
「うん」
「僕もオフだからさ」
そう言って少し考える
そして
ふっと笑った
「デートしようか」
その言葉が、まだ覚めきらない頭にじんわりと染み込んでいく
デート
彼と、外で
嬉しさよりも先に、心臓がトクンと大きく跳ねて、同時にいつもの焦りが顔を出した
「えっ、でも……大丈夫なの?」
「優朔…外に出たらすぐバレちゃうんじゃ……」
私が慌てて身を起こそうとすると、髪に触れていた彼の大きな手が、今度は私の頬にそっと移動した
引き止められるように見つめられて、動きが止まる
「大丈夫ずっと行きたいって言ってた場所、あるんだよね」
「え……?」
「この前、雑誌で見つけたって教えてくれたでしょ
静かで、ゆっくりできるところ」
優朔はベッドから体を起こすと、少し目にかかった前髪を無造作に掻き上げた
その仕草だけで、映画のワンシーンのようで眩しい
彼が言っているのは、私が何気なく
「ここ、行ってみたいな」と呟いた、少し郊外にある美術館のことだった
「覚えてて、くれたんだ……」
「当たり前でしょ梓との約束だし
あそこなら変装していけば、きっとゆっくり回れるよ」
優朔はベッドから抜け出すと、振り返って私に悪戯っぽい笑みを向けた
「じゃあ、準備しようか
僕の『白衣の天使』を、今日は僕だけのものにするためにね」
そのセリフに、今度こそ顔がカッと熱くなる
いつも病院で真面目に働いている私をからかうような、だけど特別に愛おしんでくれる彼の言葉
私は布団を鼻まで引き上げて、小さく「うん」と頷くのが精一杯だった


