トップアイドルは白衣の天使に恋をする-Rebirth-

三時間半

全三十曲

アンコールを含めれば四時間近いステージだった

最後の最後まで

東京ドームの熱気は冷めることがなかった

そして――

ラスト曲が終わる

銀テープが舞う

無数の光が降り注ぐ

五万人を超えるファンの歓声が響く

ステージ中央

四人は肩を並べて立っていた

陽貴

優朔

蒼依



誰一人欠けることなく

同じ景色を見ている

陽貴が客席を見渡す

優朔が静かに微笑む

蒼依は涙を拭いながら笑っている

奏は何度も何度も客席へ頭を下げていた

会場中から響く声

『おかえりー!!』

『ありがとうー!!』

『大好きー!!』

『黒騎士最高ー!!』

その声を聞きながら

奏の目からまた涙が零れた

何度目だろう

でも

今日だけは止めなくていいと思った

長かったから

本当に

長かったから

四人は最後に手を繋ぐ

そして

深く頭を下げた

ステージが見えなくなるほどの拍手

鳴り止まない歓声

それを背中に受けながら

四人はゆっくりとステージ袖へ消えていった