トップアイドルは白衣の天使に恋をする-Rebirth-

次の要請が入るまでの間にお昼休憩を取る

私はいつものサンドイッチとお茶を持って中庭へ向かう

昼下がりの陽射しが心地いい

少し遅れて梓もやってきた

「生き返る……」

そう言いながら隣へ腰を下ろした

思わず笑ってしまう

「お疲れ様」

「紗凪もね」

二人でようやく昼食を食べ始める

その時、スマホが震えた

画面を見ると陽貴くんからだった

自然と口元が緩む。

メッセージを開く

『今日も奏と食べるから夜ご飯いらない』
『いつもごめんね』

短い文章。でも陽貴くんらしい

きっと今も奏くんの病室にいるんだろう

私は小さく笑った

本当に気にしなくていいのに

むしろ今は奏くんの側にいてあげてほしいと思っている

『気にしないで』
『奏くんによろしくね』

そう返事を送ってスマホをしまう

すると梓がニヤニヤしていた

「なによ」
「陽貴さん?」
「うん」
「相変わらず仲良しだねぇ」
「そんなことないよ」

そう言いながらも少し照れる

梓もサンドイッチを食べながら空を見上げていた

「ねぇ」
「ん?」
「今日の夜暇?」

梓がこちらを見る。

少し考えてから頷いた。

「優朔も奏くんとこ行くし」
「ご飯行こ」

突然の誘いに少し驚く

でも

「うん、いいよ」

今日は陽貴くんもいないしご飯は誰かと食べたほうが美味しいしね

それにみんなそれぞれ大変な時期だ

陽貴くんも、優朔さんも、奏くんも。

でもだからこそこういう時間も大事なのかもしれない

「何食べる?」
「焼肉」
「いつも焼肉じゃん(笑)」
「じゃあ寿司」
「極端ね」

中庭に二人の笑い声が響く

久しぶりに少しだけ肩の力が抜けた気がした