僕がたまたま彼女にあったのは、いつものように玲の家に遊びに行った時だった。
玲と遊んでいた時、知らない女の子が庭に出てきたんだ。
腰まで伸びた黒髪に、綺麗な黄色の瞳。かわいい子だった。名を、九条ひかりと言った。あの九条家の生き残りだという。
僕は、そんな彼女を好きになった。一目惚れだった――。
「……」
ハッと目を覚ませば、僕はすぐにさっきまでのが夢だったのだと気づく。
そして、それからすぐに昨日のことを思い出した。
……そうだ。昨日は精神干渉を受けた玲と話をして、玲がゆっきーを連れて街まで行ったあと、ひーちゃんと一緒に、玲とひーちゃんを連れ去った怪異を倒しに行って……魔力を久しぶりにたくさん使ったからか、疲れて服のままで寝てしまったんだった。
……今日は、非番か……なら、この格好でいようかな。昨日の反動で、着替えるだけの元気が出ないや……。
僕はそれでもご飯は食べに行かなきゃと思って、ゆっくりと起き上がると部屋を出ると茶の間へと向かう。太陽は、もう高くまで昇っていて、そんなに寝ていたのかとびっくりしてしまった。
茶の間へと向かえば、ひーちゃんが1人食器を片付けているところだった。今起きて、朝ご飯と言う名の昼ご飯を食べていたのだろうか。
「おはよう、蒼さん。ご飯食べる?昨日の影響で、体がしんどいと思うから、無理しないようにね」



