その後に続けられた言葉に、私は思わず息を飲んだ。
「――怪異に食べられて、いなくなってしまおうって思った。そりゃそうだよな。あんな事実、まだ10歳の俺には受け止めきれない」
「……」
「けど、蒼に助けられたんだ。そして、喧嘩となった。蒼との、初めての喧嘩だ。その日以来、蒼は俺に喧嘩を振ってくるようになった。蒼はさ、優しいんだ。蒼は、蒼なりに考えたんだろう。どうすれば、俺の気を紛らわすことが出来るのか。考えた結果が、喧嘩だった……んだと、俺は思う。さっきも、怪異の精神干渉を受けた影響で、またいなくなってしまおうと思った。そしたら、また蒼に助けられたんだ……すまない、優月。こんな暗くなるような話をして。このことを、優月にだけは話しておきたかったんだ」
「……話してくれて、ありがとうございます。私から、1つだけ言わせてください……私は、いや私たちは何があっても玲さんを裏切りません。だから、もっと私たちを頼ってください。私は、玲さんの役に立ちたい。だから……」
私が本音を玲さんに伝えると、玲さんは「ありがとな」と優しく微笑む。
私がまだ見た事のないほどに優しい笑みに、私は思わず目を逸らしてしまった。ドキドキと心臓がうるさい。
私はこの気持ちを誤魔化すために、三色団子を手に取った。
「――怪異に食べられて、いなくなってしまおうって思った。そりゃそうだよな。あんな事実、まだ10歳の俺には受け止めきれない」
「……」
「けど、蒼に助けられたんだ。そして、喧嘩となった。蒼との、初めての喧嘩だ。その日以来、蒼は俺に喧嘩を振ってくるようになった。蒼はさ、優しいんだ。蒼は、蒼なりに考えたんだろう。どうすれば、俺の気を紛らわすことが出来るのか。考えた結果が、喧嘩だった……んだと、俺は思う。さっきも、怪異の精神干渉を受けた影響で、またいなくなってしまおうと思った。そしたら、また蒼に助けられたんだ……すまない、優月。こんな暗くなるような話をして。このことを、優月にだけは話しておきたかったんだ」
「……話してくれて、ありがとうございます。私から、1つだけ言わせてください……私は、いや私たちは何があっても玲さんを裏切りません。だから、もっと私たちを頼ってください。私は、玲さんの役に立ちたい。だから……」
私が本音を玲さんに伝えると、玲さんは「ありがとな」と優しく微笑む。
私がまだ見た事のないほどに優しい笑みに、私は思わず目を逸らしてしまった。ドキドキと心臓がうるさい。
私はこの気持ちを誤魔化すために、三色団子を手に取った。



