桜花転生奇譚

「わん!わん!」

私の家で飼っている愛犬のキュルビスの鳴き声で、目が覚める。

「おはよう、キューちゃん」

キュルビス……キューちゃんは、私がまだ小学生の時に我が家にやって来た柴犬の男の子。

キューちゃんの頭を撫で、私は壁にかけてある時計へと目を移した。

時計の針は、5時20分を指している。今日も、アラームが鳴る前に起きた。

私は布団から出て、着替えたり顔を洗ったりと身支度を整える。

今日は、白のブラウスに青色のリボン付きのスカートにした。胸元に赤いリボンを付ければ、今日のコーデは完成だ。

「キューちゃん、どう?」

キューちゃんの前で、くるりと回ってみる。キューちゃんは「わん!」と鳴いた。尻尾をブンブンと振っている。

今日は、私の友だちの九条(くじょう)ひかりちゃんと遊びに行くんだ。数か月ぶりにひかりちゃんに会うから、楽しみ!

自室を出て、私はお母さんと一緒に朝ご飯を作り始める。今日は、ハムエッグのトーストにしよう。

焼いた食パンにレタス、ハム、目玉焼きを乗せて、皿にウィンナーを添えた。

今日も、美味しそうに出来た!

朝ご飯を作っていると、お父さん、弟、妹も起きてきて、皆でテーブルを囲んで朝ご飯を食べる。