近くにいたときは気づかなかったけれど、今ならはっきりとわかる。
ステラに抱いていたものとはまた違う。神聖なものを遠くから眺めたいという信仰にも似た感情ではなく、誰よりも近くにいたいという邪な感情。
それがわからなかったからステラへの思いが勝り、現実の辛さから逃げるように傾倒した。綯い交ぜになった好きに振り回され、歪んで、夜野に理想を押し付けた。夜野以上にステラを想っているひとなんているわけないのに。夜野なら俺と同じようにステラのためならなんだってするって信じていた。信じていたかった。弱かったから。弱かったからなにかに傾倒しないと立っていられなかった。正気じゃなかった。だから彼女を失った。
そのくせこの期に及んで、好きにならない方がよかったって思えない。好きになれてよかったって思ってる。
そして、これからもずっと好きだと思う。
時間は前にしか進まない。
彼女はもう、時間とともに歩き出した。
俺も過去に縋りついて立ち止まっているわけにはいかない。
なにがあっても自分を失わないひとはほんのひと握りだと思う。
だからこそ彼女は強かった。
その強さを、もっと近くで見ていたかった。
そばにいられるように、自分も強くなりたいと思った。
ステラに抱いていたものとはまた違う。神聖なものを遠くから眺めたいという信仰にも似た感情ではなく、誰よりも近くにいたいという邪な感情。
それがわからなかったからステラへの思いが勝り、現実の辛さから逃げるように傾倒した。綯い交ぜになった好きに振り回され、歪んで、夜野に理想を押し付けた。夜野以上にステラを想っているひとなんているわけないのに。夜野なら俺と同じようにステラのためならなんだってするって信じていた。信じていたかった。弱かったから。弱かったからなにかに傾倒しないと立っていられなかった。正気じゃなかった。だから彼女を失った。
そのくせこの期に及んで、好きにならない方がよかったって思えない。好きになれてよかったって思ってる。
そして、これからもずっと好きだと思う。
時間は前にしか進まない。
彼女はもう、時間とともに歩き出した。
俺も過去に縋りついて立ち止まっているわけにはいかない。
なにがあっても自分を失わないひとはほんのひと握りだと思う。
だからこそ彼女は強かった。
その強さを、もっと近くで見ていたかった。
そばにいられるように、自分も強くなりたいと思った。



