〈一緒に嫌ってくれてありがとう〉
俺のことだと、烏滸がましくも確信してしまった。同時に、救われた気持ちにもなった。
よかった。
こんな俺でも夜野の助けになれてたんだ。
よかった。ほんとうによかった。
彼女がひとりで潰れなくて。
よかった。でも、お願いだから。
いなくならないでという精一杯のわがまま。
〈ううん、ステラはもうおしまいだよ〉
彼女はそんな、ひとの弱さに惑わされない強さを持っている。
〈以上、ステラでした〉
たくさんのきらめきを纏ったまま、ステラが、消失した。
☽
失っても日々は移ろいでいく。
ぽっかり空いた心の穴を残したまま。
☽
俺たちは高校3年生になった。
夜野とはクラスが離れ、すれ違う頻度も1年生の頃より減った。委員会も以前とは違うところに入ったらしく、夜野と俺を繋ぐ接点はもうない。それを意識するたびに胸が苦しくなる。
当然と言えば当然かもしれないけれど、ステラが消えてからも、夜野から連絡してくることはなかった。



