星屑の唄【期間限定公開】

 もう夜野との関係修復はおろか、ステラの歌声すらも聴けなくなるのではと絶望していた最中。

 ステラにとって初めての生配信が始まった。

 自身の潔白を証明するために戦う彼女は、目がくらくらするほど眩しくて、泣きそうになった。


 彼女は自身の道を選ぶ強さを持っている。

 もしかしたら、俺のしたことに意味なんてなかったのかもしれない。

 彼女は俺がいなくても、そのうちひとりで立ち向かえたのではないか。


 それほどまでに今の彼女は月のひかりすら凌駕するほどの輝きを放っている。

 輝きを放ったまま、終焉を迎える。


『徒花』


 活動停止を宣言した彼女が最後に選んだ曲だった。

 いつもより本格的なバラード。初めて聴く曲のはずなのに、なぜだか聴き覚えがあった。

 ああ、そっか。

 夜野が以前、俺の前で口ずさんでいたメロディと同じなんだ。

 それだけで一緒に過ごした日々を思い出して切なくなった。

 歌詞を聴き、あることに気づいたときは、息が止まるかと思った。


 ステラはよく歌詞に二重の意味を持たせる。

 今回は俺の勘違いかもしれないけれど、何度も繰り返される「枯」が「彼」と重ねられている気がする。そして、その彼って――。