星屑の唄【期間限定公開】

 あんな彼女とは比較にもならない奴が、ステラを貶し、夜野を精神的に追い詰めたのか。ふざけるな。二度と、二度と表舞台に出てこれないように――。

 怒りに身を任せ、夜野の代わりにスピカの中身を撮影しようとした俺を止めたのは、あれほどヤツを憎んでいた夜野だった。


「月城、辞めよう」


 意味がわからなかった。わからないくせに、理由をちゃんと聞きもせずに彼女に詰め寄っていた。急に梯子を外されたような気分だったのだ。

 今まで夜野も俺と同じくらい、いやそれ以上の憎悪を抱いていたはずなのに、なんでそんな冷静でいられるんだよ。

 ステラが、唯一の星が、穢されたのに!


 俺の手を振り払い走り去る夜野は、もう俺を振り返らなかった。そのまま人波の中に紛れて、見失ってしまった。

 その後何度電話しても出てくれず、ラインにも返信がなかった。それどころか既読すらつかない。

 こういうことは前にもあった。でも前回とはわけが違う。

 話を聞こうともしなかった俺に失望したのかもしれない。

 謝るから。何回も何回も許しを乞うから。これからは彼女の言うことをなんでも聞くから。お願いだから。

 また話したかった。


      ☽


 夜野の顔すらまともに見れなくなってから数日が過ぎた。