星屑の唄【期間限定公開】

 ここで一度切り、夜空を映したような瞳が俺をとらえた。


「音を紡ぐということは息をするということ」


 はっきりした言葉に、身が震えた。


「これだけは一貫してる」


 夜野はゆっくりまばたきをして、伏し目がちにミルクティーを口に含んだ。

 そして雰囲気を和らげるように「どう、イタい?」と挑発的に笑った。

 理解できないだろとでも言いたいのだろう。そこに傲慢さはなく、ただ本当に理解できないと割り切っているように感じた。

  実際、俺は夜野の言っていることをきちんと理解できている自信がない。でもそんな俺にだって言えることはある。


「すごいと思う。俺にはない感覚だから」


 率直な感想だった。

 夜野には特別な才がある。

 こういうひとが将来大成するんだと確信させられるほど、特別な。

 俺の反応が意外だったのか、夜野はかすかに目を見開いたあと「そっか」と笑った。


 スピカとかいう偽物のSNSを監視するのは精神的にかなりきつい。

 それでも、ステラについて知れるこの時間があるから俺は耐えられている。

 ステラさえいれば、俺は大丈夫。