“見えない”私の永遠の相棒

―朝、ご飯を優璃ねぇと一緒に食べて、同時に家を出た。

そして今、私たちは


「で、電車も人多い…。」


満員電車に鉢合わせてます。


「ソラ、次降りるよ。」

「う、うん。」


早くしてぇ。



―「ソラー、明日どうしよっか~。」

「…ずっと思ってたんだけどさ。」

「ん~?」


ふよふよ浮きながら首を傾げるユキ

なーんか、ほんとに探してるのか不安になるな。

…弄ばれてる?

…ま、遊ばれてても東京来れたから許すけどー。


「あ、そうそう。

ユキの着てる服って、制服?」

「あ~、これ?」

「そうそう。そのセーラー服。」


出会ったころから着てる、セーラー服。


「んー、そうかも?」


あ、そっか。

記憶ないんだっけ。


「…調べてみよっか。」

「うん!」



調べた結果、その高校は晴陽高校。


「晴陽高校…ユキ?

聞き覚えは」

「わ、かんない。」


…ほんとに?

初めて見る反応なんだけど。

…いや、勘違いかな。

まだ出会って数日だし。


「…あ、ここから5駅で着くじゃん。」

「行く?」

「行ってみよっか。

ユキの母校?見てみたいし。」



―「着いたぁ…。」


5駅、たった5駅なのにすっごい疲れた。


「休む?」

「ううん。大丈夫。」


東京に入れるのは予定的に1週間。

だから、少しでも多くの情報を探すんだ!


「あ、学校って駅から徒歩10分だったよね?」

「うん。」

「じゃあ、のんびり行こっか。」

「だね~。」


ゆっくり、歩いていく。

何か、ほんの小さなヒントを得られるかもしれないから。

ユキの違和感でもいい。

何か…。


「ユキ?」

「え?何?」


立ち止まって…え?気づいてないの?


「…ね、ソラ。」

「何?」

「ここの道、知ってるかも。」

「ほんと!」

「だから、久しぶりに遠回りしたいな~?」


…なんで?

いや、でもそっちでも何か手がかりがあるかも…?


「いいよ。」

「えへへ、ありがと。」


その笑顔が、私には少し寂しく感じた。

…なんで?



ユキ、あなたは何か、思い出したの?