乙女に夢を見せさせて!

話してたらヒョイっと私の大事にしてた卵焼きが消え去った。油断した。
今日はもう突っかかってこないと思ってたのに。

「直哉!卵焼きあんたの弁当に入ってるんだから奪わないで!」

「‥」

「ねぇ聞いてます?耳遠くなりました?」
「あれ?返事していいんでしたっけ?おばあちゃん」

「うるさい卵焼きを取ったのが悪い。じゃあ今日のアイスなしね」
「いいよ。あの卵焼きの方が好きだし」

全く憎たらしいんだから!
直哉に怒っていたら、由麻のニヤニヤ度が増した。
困った。誤解させるのはめんどくさい

「ふーん。なるほどねー」
「ほんっとなんもないからね!ようやくあの直哉にも彼女ができるいい機会だからもう関わんないようにしようかな?」

「まぁ親離れも大事だもんね」

由麻のニヤニヤが収まるのには5限初めまでかかった。