乙女に夢を見せさせて!

「直哉!迷子になっちゃった。直哉も?」

「俺は綾乃がいつまで経っても戻ってのないから、また迷子だと思ってきたよ。探検は楽しかった?」

ため息混じりに直哉は言った。
直哉走ってきた?疲れてそう
サンダル持ってる。直哉のサイズじゃなくない?
どうして持ってるんだろ?

てか、ちっちゃい子を見るような目で見ないでよ!
もう高校生なんで子供じゃないっ!
でも、探検?周りを見るのは‥

「楽しかった!ってか、毎回迷子なわけじゃないから許して。ごめん」

「貸し1な」

「いいよ!無事間に合ったらね」

そんなことを言いながら、控え室に戻る。
私が厚底ブーツに慣れなくてモタモタ歩いてると

「今の間はこれ貸す」

サンダルを貸してくれた。
サイズがぴったりで歩きやすい。

「これ直哉のじゃないの?いいの?」

「普段お子ちゃまが履かないようなもんをずっと履いてる人がいるもんで用意しといた。お子ちゃまは背伸びすんの好きだかしゃーなし」

「ふーん。直哉の親戚が見にくるの?」

「違うし、ばーか」

なんか暴言吐かれた気がするけど?!
ブーツを持ちながら、小走りで急いで戻る。

なんとかコンテストには間に合った‥らしい。