乙女に夢を見せさせて!

今日は金曜日。
昨日はお菓子作りがないから、4時間ぶっ通しでミシン作業をしていた。
とっても疲れたけど、おかげで今日もお菓子作りに参加する余裕はある。

「あやや!今日は卵を割るの成功した!」
「おめでとう‼︎やったね!」

2人で今日はフィナンシェを作る。
フィナンシェは私の大好物。

(今日はなんて幸せな日なんだろう。ミシンの作業は倍速でできるな) 

「綾乃さん。ちょっとこっち焼けたから味見しない?」

「えっ、いいの?頼くんの量減っちゃうのは申し訳ないから私のも味見する?あと少しで焼き上がるよ」

「じゃあ、俺も綾乃さんの味見したいです。」

「ねぇー。敬語やめって言ったじゃん。頼くん。」

「あっ。ごめん。驚いて出ちゃった。」

最近は頼くんと由麻とお菓子作り。
頼くんとっても料理上手でこっそり技を盗み見てる。

今日のフィナンシェはチョコ味とプレーン味の2種類。私がプレーン味で頼くんがチョコ味。
だから味見の約束していたの。


「頼くんのフィナンシェやばい!美味しすぎる!ほっぺた落ちそう。なんでこんなにココアが綺麗に混ざるの?!魔法だよ!」
「魔法だなんて照れるな。綾乃さんのフィナンシェも美味しいよ。優しくてほっこりする感じ」

なんか頼くんの褒め方が恥ずかしくて少し顔が赤くなる。