乙女に夢を見せさせて!

そんなプリンとメレンゲクッキー作りの日から2週間くらい経った。
もうそろそろ中間テストが近づいてて怖い。
そしてコンテストまで2ヶ月切った。

「綾乃のコンテストのペアをもうそろそろ決めないとだな。」

夏先輩がいきなり重要なことを言い出した。
驚きのあまり縫い目が5センチずれた。
こんなミス、久々だよ。

「コンテストってペア生なんですか?」

「ペアじゃない人もたまーにいるけど結構作業量から2人のペアでの応募がおすすめ。私は花梨と組むよ」

(ペアか…。誰か組んでくれる人はいないかな)

思い切って由麻に頼んでみよう。
由麻はロリータってよりかはカジュアル系を好んでそうだけど…。

「ねぇ…。由」
「先輩。俺と綾乃でペア組むのでいいですよね?」

私の声は直哉の声でかき消された。

「直哉くんはある程度上達して基礎バッチリ。十分綾乃のアシスタントできるね。」

夏先輩はノリ気だ。由麻の方をチラッと見る。
頼む一緒に組むって言って欲しい。
由麻はニコニコしながら口パクで

「あ、と、で、き、か、せ、て」

と言っている感じだ。

(なんで直哉と組まなきゃいけないんだー。由麻と組みたかったな…。)

少し思うことがあるけど。決まってしまったからには頑張るか!