乙女に夢を見せさせて!

「あっごめん。大丈夫だった?」

目の前にいたのはめっちゃタイプな感じの人。
(やばい。優しそうな可愛い感じの人めっちゃタイプ)

「あっ、大丈夫。」

なんか気まずい空気が流れる。そのままさっききた人は帰ろうとしていた。咄嗟に相手の腕の袖を掴んで、

「そう言えば何しに教室に戻ってきたの?今ちょうど鍵閉めるところなんだけど…」

「あっ!そうだった。忘れ物取りに来てたの忘れてた」
(うっかりさんなんだな。なんか可愛い人だな)

ロッカーの中からガサゴソと忘れ物を探しているのをぼーと見て待ってたら

「あった!あっ」

ガタガタ

教科書の雪崩が起きてしまった。高校は教材とワークと副教材、しかも教科数がとても多いのでよくロッカーで雪崩が起きる。

「やっちゃった」

しょぼんとしながら片付けているのを見て可哀想だな、でも可愛いななんて思いながら拾うのを手伝った。

「ありがとう!そういえば、お名前教えてほしいです。俺は内田頼(うちだ らい)って言います。」

「大木綾乃です。これからよろしくね」

鏡で何度も練習してた最大限の可愛い笑顔をする。

「忘れ物見つかった?」
「忘れ物は家にしてたみたい」
「何忘れたの?物によっては貸せるかも?」
「忘れ物、エプロンなんだ。普通持ってないよね…」

しゅんとする頼くん。ラッキーなことに私は昨日で一応お手製エプロンは完成していたので今たまたま2着持っている。

「頼くん!エプロンかせるよ!頼くんがいいならだけど」