乙女に夢を見せさせて!

「今日は直哉くんも部室行くの?」

直哉はあんまりクラスの女子と関わろうと珍しくしないから由麻がるんるんで聞いていた。

(直哉!お願い仲良くないふりよろしく!)
わかってるよね?って感じでジッと直哉をみる。

「今日は部室行くよ。プリン好きなんだ」

(えっ?プリン好きなんだ。いつも卵黄あまったのがバレるとクッキークッキーうるさい。クッキー星人だったのに?!。)

今度の交渉で使えそうだな、なんて考えながらここの中でメモをする。

「てか、今からあややと一緒に行くとこだっから直哉くんも一緒に行こ!」

(えっ?由麻?)

いきなりの由麻の提案に驚きすぎて声が出なかった。
直哉は約束は基本しっかり守るから大丈夫だ。きっとうまく断ってくれるはず、

「いいね。最近の部活のこととか知りたいな。サッカー部と兼部だからあんまり高頻度で出られなくて」

「直哉くん、サッカー部と兼部してるの!?カッコよすぎ」

「ありがとう。水曜日と金曜日はサッカー部休みだからその日は家庭科部に出られるんだよね」

2人の世界が始まった。これなら私抜け出してもバレない。よしチャンスだと思いながら静かに教室を出る。
カバンをグッと引かれて思わず

「グェ」
華の女子高校生が出してはいけない声が出た。

「教室の鍵閉め嫌だからって逃げるなよ」
ニヤニヤ顔の直哉がいた。