乙女に夢を見せさせて!

部活にも慣れてきて部長こと坂田 夏(さかだ なつ)先輩に日々ロリータ服の極意を教えてもらっている。
ただでさえ普通の服すら作ったことがない私には結構ロリータは難しい。
まず基礎としてフリルの量産から始まった。

「先輩!今日の分できました。確認お願いします!」

「おおー!上達したね。この調子で頑張れば3か月後のコンテストに応募できそうだね。コンテスト出てみたい?」

「コンテスト?!どんな感じなんですか?気になります」

「ふっふっふ。よくぞ聞いてくれたね!これはね、自分でデザインした服を作ってファッションショーをするんだよ!」

「ファッションショー!?先輩出たんですか?」

「もちろん、花梨(かりん)と出たよ。かりーん!きてー!」

夏先輩が穏やかな大きい声で花梨先輩を呼んでくれた。

(花梨先輩って誰なんだろう?てかあのかっこいい系の夏先輩が甘ロリ!?)

甘ロリはロリータ服の中でもフリルやレースたっぷりでお姫様みたいなジャンル。
たくさんのフリルやレースを綺麗にバランスよく縫うのは難しい。先輩達はやっぱり神。

「いきなりどうしたの夏。大きな声で私を呼ぶなんて珍しい」