トワイライト〜ふたりで奏でる最高の歌〜


朝ちゃんと一緒に、スマホの画面を凝視する。

LUXERA(ルゼラ)MUSIC トワイライト様へ】

「……え」

思わず声が漏れる。

LUXERA MUSIC

大人気のアーティストが何人も所属している大手音楽事務所で、所属するアーティストは次々に音楽系の賞を何度も受賞している。

音楽配信ランキングでよく見るアーティストは、ほとんどこの事務所。

そんな事務所が、トワイライトのアカウントにDM!?

心臓をバクバクさせながら、ふたりでDMの内容を読む。

『突然のご連絡失礼いたします。
現在動画投稿サイトを中心に活動されている“トワイライト”様の楽曲を拝聴し、ご連絡させていただきました――』

そこまで読んだ瞬間、私の理性が一気に働いて画面から視線を上げた。

「詐欺だよ!朝ちゃん、これは詐欺!」

「いやいや、待って待って。見て、ここ!」

「……へ?」

「公式マークついてる!」

朝ちゃんが指を差した部分に目をやると、アカウント名の横にゴールドの星マークがしっかり表示されていた。

いやいやいやいや。
うそうそうそうそ。

「ちょっと待って……」

私は、慌ててアカウント名をタップして、アカウントの投稿ページに飛ぶ。

所属アーティストの名前が並んだ投稿、ライブ映像、受賞報告――どれを見ても、どう考えても偽物アカウントには見えない。

しかも、フォロワー数も桁違いだ。

「うそ……ほんもの?」

「だから言ってんじゃん!!ねぇ、DMちゃんと読もう!」

興奮した朝ちゃんの指が、ふたたび画面をDMのもとへと飛ばす。