【裏稼業バディ】天才ハッカーの地味女子と、狂犬ヤンキーの幼馴染が学園の闇を暴くそうです。

「ほら、お前の好きな激甘キャラメルラテ」

何がいいのかわかんねぇけどよ。とぼやきつつ、大和の大きな手が、私のデスクに紙パックを置いてくれる。

あんな大立ち回りを演じた後なのに、わざわざ買ってきてくれたらしい。

「……ありがと。で、ターゲットのデータは?」
「ほいよ」

渡されたスマホをPCに繋ぎ、ロックを解除する。

「ビンゴね。例の半グレ集団の繋がり、全部抜いたわ」

私がメガネのブリッジを押し上げると、
大和は満足そうに喉の奥で低く笑った。

そして、大きな手が私の頬をすっぽりと包み込む。

「……くま、酷ぇぞ。無理しすぎだ」

ゴツゴツとした指が、目の下をそっと撫でる。
さっきまで狂犬みたいに暴れていたはずなのに。
私に向けられる瞳は、いつだって呆れるほど甘くて、過保護だ。

「大和が指示通りに動いてくれないからでしょ」
「へいへい。お前が指差した先の障害物は、俺が全部ぶっ壊して道を作ってやるよ」

大和が不敵に笑う。

「お前は俺の背中に隠れて、安全な場所から指示だけ出してりゃいい」

学園最凶の不良で、私の幼馴染。
彼は、私にしか手綱を握らせない、私だけの最強の番犬(バディ)だ。