尊い推し兄弟に愛されてます!?



放課後。

生徒会の仕事を終えた私は、一人で生徒会室に残っていた。

窓の外はすっかり夕焼け色で、校舎の中もかなり静かになっている。

「ん〜っ……終わったぁ……」

私はぐっと背伸びをすると、椅子へもたれかかった。

今日も忙しかった……。

でもその分、今は誰もいない。

つまり。

オタクタイムである。

私はこそこそとカバンを開き、今日ひまりに借りたBL本を取り出した。

「はぁ……表紙からもう神……」

しかも今回の新刊……

“クール攻め×人懐っこい年下受け”。

……完全に橘兄弟。


私は思わず机に突っ伏した。

尊いよーーー!

そのまま私は、横に置いていた小さなメモ帳を開く。

『玲央(攻)は独占欲強め』

『柚希に近づく相手を静かに牽制』

『でも本人は無自覚』

「……はぁ、最高……」

ペンが止まらない。

もしかしたら私、作家に向いてるのかな?

こんな自分、傍から見たら気持ち悪いかもしれないけど……