尊い推し兄弟に愛されてます!?

教室に入ると、すでに人が集まっていて賑やかだった。

私はそっと視線を前の方へ向けた。

少し離れた席……。

そこには、机に頬杖をつきながらスマホを見ている玲央くんの姿があった。

朝の光が黒髪に落ちていて、横顔がやたら綺麗だ。

……本当に顔がいい。

見てるだけで供給。

すると近くの女子たちが、玲央くんのスマホを覗き見て、きゃっと嬉しそうな声を上げる。


「玲央くん、その写真やばい!」

「昨日の撮影!?見たいー!」


やっぱり今日も人気者だ。

でもいくら人気者でも、勝手にスマホを覗いちゃうのは……。

玲央くんは少しだけ面倒そうな顔をしている。


ああ。

昔は、もっと普通に話してたのになぁ。

玲央くんと柚希くん。

三人で一緒に遊んでいた頃もあった。

……まあ、幼稚園くらいの話だけど。

小学校高学年になる頃には、玲央くんはどんどん目立つ存在になっていって。

気づけば、こうして学校で少し話す程度になっていた。

私はただの幼なじみ。

美月が言ったような関係になるなんてありえないのだ。