「だってバレたら終わるもん!」
「まあ、生徒会長のイメージ崩壊するだろうね」
「だから絶対秘密なの!!」
私が小声で必死に訴えると、美月が楽しそうに笑った。
美月も人ごとだと思ってさ……。
呼吸を整えるため、鞄からお茶を取り出した。
「……でもさ、玲央って一華にちょっかい出すこと多いよね」
「ぶふっ」
危うく飲みかけのお茶を吹きそうになった。
「な、なに急に!?」
「いや、普通に付き合いそうじゃん」
美月はさらっと言う。
「ないないない!!」
私は全力で首を横に振った。
「まず推しが彼氏とか無理だから!!」
「無理って何」
「だって想像しただけでぶっ倒れそうだし!!」
「意味わかんないんだけどー」
美月が呆れた顔をする。
でも、本当にそうなのだ。
玲央くんは昔からモテた。
今まで付き合ってきた人だって、みんな綺麗で可愛い子ばかり。
モデル仲間とか、芸能関係の子とか……いつもキラキラした噂が絶えない。
そんな人が、私を恋愛対象にするなんてありえない。



