尊い推し兄弟に愛されてます!?

放課後になり、明日の撮影について生徒会と先生たち、そして出版社の人たちを交えた軽い打ち合わせが行われることになった。

そこへ玲央くんも参加している。


「撮影は昼休みと放課後中心で進めます」

「生徒への影響が少ないように――」


出版社の人たちが説明する中、玲央くんは真面目な顔で資料を見ていた。

……なんか新鮮。

普段は気だるそうなのに、仕事の話になると空気が変わる。

ちゃんとモデルなんだなぁ……。

すると編集長さんが言った。


「これから雑誌の特集も続くから、かなり忙しくなるよ」

「そうですね」


玲央くんが淡々と頷く。

それを聞いて、胸の奥が少しだけざわついた。

……これからもっと忙しくなるってことは。

学校に来る日、減るのかな。

そうしたら……今みたいに普通に話したりも、減る……?


「村瀬さん?」

「えっ!?」


気づけば、編集長さんが不思議そうにこちらを見ていた。


「あ、すみません!」


やばい、完全に上の空だった……!


「村瀬さんさ……ちょっと雑誌に出てみませんか?」

「へ?」

「最初に会った時から素敵だなと思っていたんです。メイクすればもっと雑誌映えするかも」


う、嘘……無理に決まってる!