尊い推し兄弟に愛されてます!?





朝倉莉子ちゃんが学校へ来た日から、しばらくその話題で校内は持ちきりだった。


「やばかったよね、実物!」

「玲央くんと並んだ瞬間オーラすごすぎた……」

「ほんと付き合ってそうじゃなかった!?」


休み時間になるたび、あちこちからそんな声が聞こえてくる。

私は頬杖をつきながら、ぼんやり窓の外を見た。

……お似合いだったなぁ。

モデル同士で、並ぶだけで絵になる感じ。

しかも莉子ちゃん、玲央くんのこと絶対好きだよね……。

あんな距離近かったし。

自然だったし。

……って。

なんで私こんなこと考えてるんだろ。


「一華、顔死んでるけど」


隣で美月が呆れた声を出す。


「えっ!?そ、そんなことないよ!?」

「いや完全にある」


すると、隣のクラスから遊びに来ていたひまりまで、身を乗り出してきた。


「わかる!!推しにリアルでお似合いな女現れると情緒死ぬよね!!」

「ちょ、違うってば!」


違う……はず。

多分。

きっと。