「“完璧美人生徒会長”とか言われてるけど、実態は供給に飢えたオタクだし」
「ちょっ……!!」
私は慌てて二人を見る。
「絶対言わないでよ!?」
「言わない言わない」
「面白すぎて逆に秘密にしたい」
二人がケラケラ笑う。
もうっ……!
私は恥ずかしくなりながら、生徒玄関へ向かった。
その時。
「村瀬先輩!」
後ろから男子生徒に呼び止められる。
振り返ると、生徒会の後輩だった。
えーっと、確か1年の坂本くん。
今年は生徒会に入る1年生がやたら多くて、名前と顔を一致させるのが本当に大変なんだよね……。
「あの、来週の生徒会資料って印刷何部必要ですか?」
「あ、えっと……一年生分も追加するから、前回より少し多めがいいかもしれないね」
「なるほど……!」
私はいつもの調子で答える。
こういう時は自然と“生徒会長モード”になる。
「あと、配布順も変える予定だから――」
ふと顔を上げると、坂本くんがぼーっとした顔で私を見ていた。
「……どうしたの?」
「あっ!いえ……えーっと、配布順を変えるんですね!」
「うん……」



